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Cuore日和〜院長日記〜
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2.【東京マラソン2012】 救護活動に参加して
1.プロローグ
スタッフコラム
 
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2.【東京マラソン2012】 救護活動に参加して 
去る2月26日(日)、3万6000人のランナーが都心を駆け巡る【東京マラソン2012】の救護活動に参加してきました。

この東京マラソンはご存知の通り、日本最大の市民参加型シティマラソンです。
年々応募者数が増えていき、第6回目の今年はなんと当選倍率9.6倍だったそうです。

毎年救護スタッフとして参加していますが、実は、記念すべき第1回目は(2007年)ランナーとして参加しました(10km)。当日はみぞれの降る中、10kmのゴール地点日比谷までたくさんの応援の方々で沿道は埋まっており、まるで全ての方が私の応援をしてくれているのではないかという錯覚にとらわれるぐらい、気持ちの良い走りだったと記憶しています。

今年の開催日の天気予報は「晴れ」。しかし当日は1日中曇り空、スタート時から最終ランナーのゴール時まで気温も10度を上回ることはありませんでした。ただ、低体温症のランナーが続出した年のことを思えば、比較的走りやすい環境だったかもしれません。

東京マラソンでは給水・補食ポイントと共に、全14箇所の救護所が設置されています。救護地点によってスタッフの人数は異なりますが、東京陸協の方が中心となり医師・看護師・トレーナー・学生ボランティア(体育大学生)・通訳など、各地点に約30〜40人程度のスタッフが一つのチームを結成して『世界一安全なマラソン大会』を掲げて取り組んでいます。

救護所での我々トレーナーの役割はランナーの治療ではなく、応急処置と救護活動になります。医師の判断の下、症状によってストレッチ、テーピングなどを行います。場合によっては完走までのアドバイス(給水の必要性や無理のない走りをするためのポイント等)を行なうこともあります。

私は例年、浅草付近27q地点の救護所で活動していましたが、今年は初めて15q地点の担当になりました。
27q救護所ではちょうど疲労がピークに達する地点ゆえか、救護所のテント前では処置を待っているランナーでごった返し、症状も軽症〜重症と様々でまるで戦場のような忙しさでしたが、今年はスタートしてからさほど距離のない15km地点ということでランナーの方々がどのような症状で来所されるのか予想がつかず、過去の救護所報告を見つつ昨年15km地点を担当されたスタッフの方に様子を伺いながら(幸いにも重症の方はあまりいない様子)気持ちの準備をしました。
計14ヶ所に設置されている救護所  東京消防庁の方々も集合です

救護所スタッフは各地点に集合してからまず、すべてのスタッフの顔合わせとミーティングが行なわれます。
それぞれが何の役割をしているのかがすぐにわかるよう、色別でウェアも支給されます。(私は「MEDICAL STAFF」の赤いウェアでした。)
全体ミーティング ボランティアスタッフ

昨年までの状況や一連の流れを全員で確認した後、私達トレーナーはテントの外に簡易ベッドを運び、処置できる場所を確保し、必要な備品を揃えます。
救護所の脇には簡易トイレもありますので、ランナーが最もピークに達する時間帯を考慮して、救護所内をどのような動線にするのか、ということも考えながら臨機応変にチーフトレーナーが指示を出します。

テーピングなどの医療備品

救護所の準備が整い、ほどなく先頭集団がやってきてあの川内選手も意気揚々と駆け抜けて行きました。

あっという間に駆け抜けて行く先頭集団 思い思いの格好で走るランナー

当然、この時間ではテントに訪れるランナーはいません。
トレーナーの仕事をしていてよく思う事があります。それは、大会などに帯同した際「私達の出番がない」ことが選手にとって、また大会にとって一番いいことなのではないかという事です。
しかし・・・スポーツにアクシデントはつきものです。
次第にランナーが増えていき続々と通過していく中、いつの間にか救護所テント内はランナーでごった返していました。

救護所テント内の様子 カルテをとり、ランナーに対応中

 
≪救護所内の流れ≫

テント前で受付 医師診察 処置
(ナンバーカード名前・症状)
カルテ作成
⇒  トレーナーへ指示 消炎鎮痛クリームでの処置
ストレッチ・テーピングなど

今回、15km救護所で一番多かったのは「ふくらはぎがつりそう」というランナーでした。私が対応したランナーは70代位の男性で、スタッフ側としてはじっとしていると寒くて思わず足踏みをしたりして動きたくなる気温でしたが、その方は額から流れ落ちるほど汗をかいていました。脚がつってしまうのにはいくつか原因がありますが、そのランナーの方曰くスタートしてから一回も給水をしておらず、ついさっきようやく口にした、とのこと。気温が低いとはいえ、運動しているときの発汗量はかなりのものです。その方の様子から汗と一緒に必要な塩分も失われていたことによっての症状だったのではないかと思います。用意されていたスポーツドリンクを渡し、ストレッチを施した後、喉が乾いたと感じていなくても給水地点ごとに補給するようアドバイスをして送り出しました。

次に多かったのは、別名“ランナーズ二―”と言われている程ランナーにおなじみ(?)
の腸脛靭帯炎です。走っていると太ももの外側の筋肉がだんだんと張ってきます。その張ってきた筋肉が腸脛靭帯(「気を付け」の姿勢の時に手のひらが当たる部分にある靭帯です)を押し上げ、筋肉が動くたびにこすれて炎症が起こり痛みを発します。
この症状で救護所に訪れたほとんどのランナーが数ヶ月前から悩まされており、治療もしていたけれど痛みは完全に取りきれずに参加した、とのことでした。
時間の許される範囲内で股関節周囲のストレッチを入念に行ない、痛みと不安を少しでも和らげるようテーピングを巻き、走っている際に痛みが出た場合のストレッチをアドバイスして送り出しました。

15q地点という、フルマラソンではまだ折り返しにも行かない地点でのこのような痛みとなると、「走りきれるだろうか」「制限時間に間に合うだろうか」など、ランナーの不安が手に取るようにわかります。ほんの数分の会話や処置の中でも痛みのいろいろな原因が見えてきますので、そんなランナー達になんとかして目的を達成して欲しいと思う私達も『応急処置と救護活動』という枠の中、「どうにかしてあげたい」「治療してあげたい」という葛藤に悩まされます。しかし、関門という制限時間があり、ここで必要以上の時間をとるわけにはいきません。この場ではいかに短時間で適切な処置を行なえるかに集中して各ランナーに対処します。

次から次へと処置をしていく中で「おかげで楽になりました。頑張っていってきます!」「ありがとう!」という声と共に笑顔で走り去っていくランナーの後姿から私達スタッフも元気をもらい頑張ることができました。そして気付けばあっという間にランナーにとって魔の関門時間(15km地点は11:47)がやってきます・・・。少しずつテント内や医療スタッフの仕事も落ち着きを見せ、緊急の症状がなかったことにホッとしました。

一般的な市民マラソンの制限時間が5〜6時間であるのに比べ、7時間という長めの設定がされている東京マラソン。
男子はロンドン五輪マラソン代表選考会も兼ね、一般ランナーの中には長年コツコツと走り続けている人、応募したら当選したので急に走り始めた人・・・、様々な形のランナーが参加する大規模シティーマラソンの影響は大きく、東京マラソンをきっかけに急激にランナーが増えていることに喜びを感じていることも事実です。
しかし、毎年トレーナーとして救護活動に参加している側として複雑な想いもあります。
救護所では短時間でたくさんのランナーと接しますが、ランナーの中には「10q以上は距離を踏んだことがない」「普段、ストレッチなどのセルフケアをほとんどしていない」など、フルマラソンを走るに当たり、深刻な状況も隠されています。
『世界一安全なマラソン大会』をモットーにあらゆる立場の専門家が東京に集結して大会をサポートしていますが、日頃自分自身でできることを怠り、「救護所に行けば何でもしてくれる」というランナーが少なくないことも感じています。
沿道を埋め尽くすほどの観客と感動を与えてくれるランナー、楽しませてくれる仮装ランナー、その他のサポートスタッフが一体となって“東京が一つになる日”という素晴らしいコンセプトを掲げています。
世界各国からランナーも参加し、注目されている東京マラソンがその名に恥じぬよう、それぞれがまずは自分のなすべきことを今一度見直すことも、今後の発展につながっていくのではないかと感じています。

私は普段の治療院での勤務以外で高校陸上部のトレーナーをするに当たり、「トレーナーがいるから何でもやってもらえる」という感覚にならぬよう、顧問の先生やコーチ陣を含めたチームとして、まずは自分自身でできることを考えて実行できる選手を育てることに重きを置いて活動をしています。

ランニングは、いつでもどこでも誰でもできるスポーツです。
その分、自己管理、自己責任の強いスポーツだと思っています。
だからこそ、自分自身の目標を達成できた時の喜びは、走った人ならではのものと感じています。

自己管理、という点ではどの症状においてもキーワードになる言葉であると思います。
ランナーの方はもちろん、あらゆる症状へのセルフケアから予防の仕方まで治療と共にアドバイスをしていきますので、ご来院をお待ちしています。
スタッフ全員、皆様それぞれの目標・ゴールに向けて、良き伴走者になりたいと思っています。

昨年は、あの、忘れもしない東日本大震災により多くの大会が中止となりましたが、今年、一つ一つの大会が無事に行なわれることに安堵の気持ちが湧いてきます。
この時期はマラソンや駅伝などロードレースが目白押しで、私の地元でも今月下旬には恒例の“佐倉朝日健康マラソン”が行なわれます。
様々なスポーツの大会が再開され、新たに日本が活気づいていくきっかけになることを願うばかりです。
平成24年3月3日
                 クオレ大島はりきゅう院  院長 荻巣 亜希子
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